サンダー(S極) ノラゴン(N極) ジバコ(磁石)
はじめに
こんにちは。あおやまと申します。みなさんシーズン18お疲れ様でした。この度人生初のレート2000を達成でき、初めて構築自体にある程度手応えを感じることができたので、記念に記事を書きます。拙い部分等あるかと思いますがどうかお許しください。
コンセプト
選出画面の段階で相手の選出を縛り、圧力をかける。
構築を組むにあたって
上述のとおり選出画面の段階で相手の選出をある程度縛れた方が強いと思い、対策ポケモンを選出しなければ3タテも可能なポケモンを複数構築に入れ、こちらのやりたいことを押し付けていけるようにしました。
そこでまずトップメタで強力なダイマックスポケモンである命の珠サンダーと、サンダーの補完になりながら超火力を上から出せるウオノラゴンを軸にしました。
サンダーウオノラゴン@1を基本選出にしようと思った時に、もう一匹に求められる性能は
・ポリゴン2に対して優位に立てる。
・岩や電気、フェアリーの一貫を切れる。
・最低限の汎用性がある。
・受け構築に対して強めである。
などがあり、これらを満たすポケモンを探していたところ、鉄壁ボディプレス型のジバコイルに白羽の矢が立ちました。
タイプ上相手のサンダーにも弱くはないところが他の多くのポケモンとの差別化になっていると思います(序盤に似たような型のアーマーガアを使っていたがサンダーに無限回後出しされた)。
サンダー+ウオノラゴン+ジバコイルが汎用性と強さを兼ね備えていると思ったので、この3匹を基本選出としました。以前のシーズンに同じ3体の並びで結果を残している方がいたということで、型の誤認を誘える点もおいしかったです。残りはこの3体で重くなりそうなポケモンや構築の対策となるポケモンで固めました。
個体紹介
サンダー@命の珠 静電気
166(4)-x-105(0)-177(252)-110(0)-167(252)
暴風 10万ボルト 電磁波 羽休め
普通の珠アタッカー。最強の鳥。かわいくはない。
初手にダイマックスを切るかどうかはともかくとして、選出する際はほどんど初手においた。 ウオノラゴンと組んでいることで遅いボルチェン型と誤認させたなと感じる場面もあった。
ポリゴン2をゴリ押すことよりも初速でミミッキュ・ウーラオス・ランドロスあたりを抜いていることの方が重要だと感じたので臆病で採用。初手サンダーミラーは引きが明らかでない場合はダイサンダーから入り、相手も珠で突っ込んでくる場合は同速対決、後攻ボルチェンなら大きく削れ、怪電波でもH振り程度ならゴリ押しを可能にした(オボンのみ込みで珠ダイサンダー→C-2ダイサンダーでH252サンダーが中乱数)。
電気技は、相手のポリゴン2を倒すことを考えていないのでライジングボルトではなく、非ダイマ時にもレヒレを削れる10万ボルトを採用。竜王戦でライジングボルトが脚光を浴びていたが、10万で使い続けた。ミーハーじゃないので。
残りはHBレヒレ等への後出し性能を最低限確保する羽休めと、初手ダイマした後の後続に有効な電磁波という構成で使用した。
電磁波は主にアーゴヨンやミミッキュ・壁バシャーモに刺したり、ジバコイルの身代わりとの相性も良かった。他の攻撃技が欲しいと思った対面も少ないので、この技構成で正解だったと思う。
ウオノラゴン@こだわりスカーフ 頑丈顎
165(0)-142(252)-121(4)-x-100(0)-139(252)
エラがみ 逆鱗 眠る ギガインパクト
サンダーに強い地面、特にドサイドンへの圧力をかける古代兵器。かわいい。
ナットレイ・カプレヒレ・ドヒドイデ等の選出を強要できるので相手の選出が読みやすくなるのが試合前のアドバンテージだった。
こちらが後述のドラパルトを選出していない場合、相手のエラがみがこのポケモン以外で止められないので、こちらのエラがみに対して受け出してきた相手のウオノラゴンに対しては積極的にダイドラグーンを押した。
エラがみをするだけの機械だと思っていたが、相手のダイマックスに合わせて ウォール→ストリーム(アタック)→ウォール→エラがみ と行動するのが非常に強力で、決まったらほぼ勝ちの状況まで持っていけた。
ウォールの媒体として寝言を採用していたが、竜王戦を見て、そしらぬふりして眠るに変更。ミーハーなので。
ジバコイル@食べ残し アナライズ
177(252)-x-166(140)-151(4)-111(4)-94(108) ※Sは準速ドサイドン抜き抜き
放電 身代わり 鉄壁 ボディプレス
サンダーに後出ししてくるポリゴン2を起点にする磁石。お世辞にもかわいくはない。
今回のダントツMVPで、終盤はほぼ全試合選出した。
ポリ2の自己再生のタイミングで出すと食べ残しがバレず、チョッキ型だと思って居座ってくる(こちら側もポリ2を落とし切れないと相手が判断する)こともあったので、身代わりや鉄壁で積ませにいくことができた。
HDポリゴン2の攻撃は基本的に身代わりが耐えるので、引いてくるところで裏に負担をかけていくというのが基本の動きだったが、ラキドヒドあたりの並びを一匹で見れるなど、思ったよりも応用が効き汎用性を失ってはいなかった。
物理耐久は鉄壁を積めればウーラオスも最悪相手できるくらいに高い一方で、特殊耐久はサンダーのダイサンダーやC+1ポリ2のダイアタックで半分削れてしまうくらいには脆く、ゴリ押しを許すことも多かった。
放電は10万とずっと迷っていたが、2000チャレンジでアーゴヨンを麻痺らせて勝ったので放電で良かったということで決着。閉廷。
この型の弊害として、鋼技がないことによりガブリアスやランドロスの後出しを許しがちなことがあり、それらがいる場合の選出は極力控えた(それでも半分くらいは選出した)。
この構築でとても重いナットレイは、鉄壁を予め積んだ状態で対面しないと逆に起点にされるので、先に展開することを心がけた。
アナライズなのにSに振っているのは、ポリゴン2に対して上から身代わりをして状態異常を回避したり、エアームドやアーマーガアのボディプレスを食らわずに倒したかったから。磁力が生きることよりは交代先に負荷がかかるアナライズが役立つ機会の方が多かったと思う。
ランドロス@オボンのみ 威嚇
196(252)-165(0)-154(236)-x-100-114(20)
普通のHBランドロス。臭そう。
ジバコイルでは相手するのが難しいエースバーンやガブリアスをどうにかするために採用した。一応Sは−1ガブ抜き。
ミミッキュに対しても強い動きができるのが相変わらずスペックの高さを感じた。ジバコイルとの相性補完がよく、2匹をくるくるさせて相手のダイマックスを凌いだりした。
ウオノラゴンをミミッキュの皮やエースバーンの襷で処理しようとしてくる対面系の相手にことごとく刺さった。
ドラパルト@ラムのみ クリアボディ
163(0)-172(252)-95(0)-x-96(4)-213(252)
ドラゴンアロー ゴーストダイブ 身代わり 竜の舞
ダイホロウが強いアタッカー。手がかわいい。
カバルドンやラグラージのあくび展開に好き放題されるのが嫌で、状態異常耐性がありかつ選出画面の段階で圧力をかけていけるポケモンとして採用した。実際はあまり選出できなかった。
主にGヤドキング入りの受け構築や某G氏のランクルス、瞑想クレセリアのような、上4体では一方的にやられるエスパータイプ入りに選出した。
このポケモンの真骨頂は相手のミミッキュをほぼ確実に選出させることにあると思う。上4体がミミッキュに比較的強めに固められたおり、選出の一匹を腐らせる(腐ってもミミッキュなのである程度仕事はされるが)ことでアドバンテージを取るためにはパーティーに不可欠な存在だった。
身代わりは読まれづらく、ダイマックスターンを枯らしたりドヒドイデを絶望させるのに役立ったが、ナットレイ入りへの選出の幅を持たせるために炎打点を入れても良かったかもしれない。
ポリゴン2@進化の輝石 アナライズ
191(244)-100(0)-111(4)-125(0)-161(252)-72(0)
自己再生 冷凍ビーム トライアタック アイアンテール
最後まで悩んだ枠。とてもかわいい。
サンダー受けとして採用していたが、結局対サンダーすら安定せず、ポリ2対策はほとんどの人が施しているため、選出の機会はかなり減ってしまった。
サンダーミラーで相手のダイマックスを渋らせるのには役立ったのかなと思う。
唯一アーゴヨン入りには絶対選出したが、2000チャレンジでアーゴヨンに突破されて戦犯になりかけたので、選出の幅を広げられるC振りとかでも良かったかもしれない。
よくいるHDポリ2は空元気を採用しているが、今回はHDポリ2はジバコイルで見ていたので追加効果のあるトライアタックで使用。アイアンテールはウツロイドへの対処法を増やすために入れていた。
選出
サンダー+ジバコイル+ウオノラゴン
おそらく6〜7割はこの選出をした。その中でもほぼ全ての試合でサンダーを初手においた(誰もウーラオスが受からないので)。ドラパルトとポリゴン2は特定の相手にしか出さないと決めていたので、9割はサンダージバノラゴンランドの4匹の中から選出した。
目安としては、
ガブリアス→ランドロス確定。エースバーン入りにもできれば投げたい。
カイリュー→ジバコ初手。ランドロスと回してダイマを枯らし切り返す。
高耐久エスパー→ドラパルト確定。
キツかった相手
・C振りポリゴン2
誰も受からないので、1匹切って裏のダイマックスでの切り返しを強要された。
・ドラパルト
クリアボディのせいでランドロスでも止められないので、先に展開されないことだけ心がけた。物理型ならダイマックスを枯らした後ジバコイルで見れなくもない(打点がゴーストダイブのみの時)。
・鉄壁ボディプレナットレイ
構築全体で炎打点がなく、ナットレイへの遂行速度が遅かったため、めちゃくちゃ仕事された。鉄壁さえなければジバコイルで完封できると思っていたのに、ほとんど全てが鉄壁型だったので、サンダーで削るかジバコイルで先に鉄壁をするかしないと詰みかけた。上述したようにドラパルトに炎打点を持たせるべきだったと思う。
・ブリザポス
ジバコイルの身代わりとウオノラゴンのダイマックスでなんとか凌いだ。トリックルームを長いターン展開されると確実に負けるので、被害が最小限になるように立ち回った。
ビーストブーストされると全員上を取られるので、サンダーで電磁波を入れるかポリゴン2でいなすかしかなかった。
当たらないことで対策とした。
・マンムー
同上。
感想
初めてある程度しっくりくる構築を組むことができたのでそれは良かったです。重いポケモンも多かったので来期以降への手掛かりにしたいです(氷の一貫が酷すぎた)。
最終日2日ほど前にこのレートにきて、負けて後悔したくなかったのでそこで撤退しました。来期以降は夢追います。
そして何より1ロムで潜るのは絶対にやめようと思いました。1ロムでやろうとしている方がいれば自分が全力で止めます。来期以降上位を目指す場合はケチらずにSwitchオンラインのファミリープランに加入しようと思います。
あとどうでもいいんですが構築記事書くのって大変ですね。見やすい記事を書いている人はすごいなって思いました。
最後にここまで読んでくださってありがとうございました!
来シーズン以降もよろしくお願いします!